「安いから買う」は危険!初心者が損しない仮想通貨の選び方を徹底解説
「いろんな通貨があるけど、何を基準に選べばいいのか悩んでいる」
「怪しい仮想通貨を買って、損するのを避けたい」
「安い通貨のほうが伸びるって聞くけど、なんだか心配」
仮想通貨を購入する際に、選び方に困っている人は多いです。実際に、ネット上には仮想通貨の誤った情報も多く、正しい知識がないと、大きな損失につながることもあります。
この記事では、初心者でも失敗しない仮想通貨の選び方を分かりやすく解説します。
仮想通貨で損することなく、安心して資産づくりを始めたい方は、ぜひ最後までお読みください。
【結論】初心者が失敗しない仮想通貨の選び方3選

現在、世の中には1万種類を超える仮想通貨が存在しています。そのため、どれを選べばいいのか悩む人も多いでしょう。
仮想通貨を選ぶ際のポイントは、以下の3つです。
- 実際にサービスや決済に使われている通貨を選ぶ
- 時価総額が高い通貨を選ぶ
- 開発やアップデートが続いている通貨を選ぶ
それぞれについて、詳しく解説していきます。
実際にサービスや決済に使われている通貨を選ぶ
仮想通貨で失敗しないためには「実際にサービスや決済で使われている通貨を選ぶ」ことが大切です。
利用されているということはそれだけの需要があり、信頼性も高いと判断できます。
具体的な例として、以下の5つが挙げられます。
- イーサリアム(ETH)
- ビットコイン(BTC)
- テザー(USDT)
- バイナンスコイン(BNB)
- リップル(XRP)
それぞれの主な用途や特徴をまとめたものが、以下の図表1です。
図表1
通貨の種類 | 主な用途 | 特徴 |
イーサリアム | NFT・DeFi・スマート契約 | 多くのWeb3サービスの基盤通貨 |
ビットコイン | 価値保存・送金 | 世界で最も信頼される仮想通貨 |
テザー | 米ドルと連動した資産保全・送金 | 価格が安定したステーブルコイン |
バイナンスコイン | Binanceでの支払い・手数料割引 | 取引所内での実用性が高い |
リップル | 国際送金・銀行決済 | 高速・低コストでの送金が可能 |
Ethereum.org、Bitcoin.org、Tether、Binance、Rippleより筆者作成
イーサリアムは、NFTサービス(デジタルアートやブロックチェーンゲームなど)やDeFi(銀行なしでお金のやり取りができるシステム)で利用される通貨です。
多くのデジタルサービスで使われているため、将来性が高い通貨といえます。
ビットコインは、世界で初めて登場した仮想通貨で「デジタルゴールド」とも呼ばれています。
エルサルバドルや中央アフリカ共和国では、法定通貨として認められており、その他の国でも送金手段として一部の地域やサービスで利用されています。
発行量に上限があるためインフレに強いのが特徴です。信頼性が高いため、長期的に保有する資産として人気があります。
テザーやバイナンスコイン、リップルも実際の送金や取引に使われている通貨です。それぞれ役割は異なりますが、いずれも多くのユーザーに利用されており、利便性の高さが評価されています。
このように、すでに活用されている通貨は需要があるため、将来性や信頼性が高いといえます。
仮想通貨を選ぶ際には、それがどのように利用されているのかを確認することが重要です。
時価総額が高い通貨を選ぶ
仮想通貨を選ぶ際には、時価総額も注目すべきポイントです。
時価総額とは、その通貨が市場でどれだけの価値をもっているかを示したもので「通貨1枚の価格」×「流通している枚数」で計算できます。
時価総額が高いほど、信頼できる通貨だといえます。
2025年7月現在での時価総額ランキングTOP5は、以下の図表2のとおりです。
図表2
順位 | 通貨の種類 | 時価総額 |
1位 | ビットコイン | 約314兆円 |
2位 | イーサリアム | 約45兆円 |
3位 | テザー | 約23兆円 |
4位 | リップル | 約20兆円 |
5位 | バイナンスコイン | 約14兆円 |
CoinMarketCapより筆者作成
2025年1月に話題となったミームコインのトランプ(TRUMP)は、一時的に価格が急騰しました。
しかし、2025年7月現在の時価総額は2484億円となっており、上位5つの通貨とは大きな差があります。
どの仮想通貨がいいかを選ぶ際には、SNS等の発信を鵜呑みにせず、市場における価値を表した「時価総額の高さ」に目を向けることが重要です。
開発やアップデートが続いている通貨を選ぶ
仮想通貨を選ぶときには、開発やアップデートが継続されているかどうかも重要なチェックポイントです。
プロジェクトが順調に進んでいる通貨は、それだけ注目度が高いため、価値の上昇に期待できます。
開発やアップデートの情報は、以下の手順で調べましょう。
「CoinPost」や「CoinDesk JAPAN」などのニュースサイトを開く チェックしたい通貨名を入れて検索する 最近の記事が掲載されているかを確認する |
ニュースで頻繁に取り上げられていれば、その通貨は開発やアップデートが活発に行われている証拠です。
更新頻度の高さによって、通貨の将来性を判断できます。
仮想通貨を選ぶ際は、その通貨のプロジェクトが順調かどうかを見ることも大切です。
やってはいけない仮想通貨の選び方|見分けるポイントを徹底解説

仮想通貨には将来性のある優良なものもあれば、損失リスクの高いものもあります。買ってはいけない仮想通貨を見分けるポイントは、以下の6つです。
- 公式サイトが更新されていない
- 大手取引所に上場していない
- 過去最高値を超えられず価格が低迷している
- SNSや広告で「絶対儲かる」と煽ってくる
- 開発者の情報がどこにも載っていない
- 通貨が作られた目的が分からない
それぞれについて、詳しく解説していきます。
公式サイトが更新されていない
公式サイトの更新が滞っている仮想通貨には、注意する必要があります。なぜなら、開発やアップデートが停滞している可能性があるからです。
プロジェクトが順調なのであれば、最新のニュースや開発状況が定期的に公式サイトに掲載されるはずです。
3ヶ月以上も更新されていない場合は、開発やアップデートが止まっているサインかもしれません。
そういった通貨は将来性に不安があるため、投資対象に選ぶのは避けましょう。
大手取引所に上場していない
大手の取引所に上場していない仮想通貨には、注意が必要です。BinanceやCoinbase、国内であればbitFlyerやbitbankなど、信頼性の高い取引所に上場するためには、一定の審査基準をクリアすることが求められます。
そのため、どこにも上場していなかったり、小規模な取引所のみで取り扱われていたりする通貨は、将来性に欠ける可能性が高いです。
また、以前は大手取引所に上場していたにもかかわらず、現在は上場廃止された通貨にも気をつける必要があります。
これは「将来性がない」と判断された結果であることが多いため、わざわざそのような通貨を買うのはリスクのほうが大きいです。
仮想通貨を選ぶ際には、大手取引所に上場しているかどうかを確認するようにしましょう。
過去最高値を超えられず価格が低迷している
過去に記録した最高値を更新できていない通貨は、将来の値上がりが見込めないため、購入を避けるべきです。
長期間にわたって価格が低迷しているということは、市場からの注目度が薄れている証拠であり、今後も価格が伸び悩む可能性があります。
一方、ビットコインのように何度も高値を更新している通貨は、信頼性があり、継続的な成長が期待できます。
通貨を選ぶ際は、現在の価格だけでなく、過去の値動きや実績にも目を向けることが重要です。
SNSなどで「絶対に儲かる」と煽ってくる
「絶対に儲かる」などのワードを使って宣伝されている通貨には、注意が必要です。
特に、SNSなどでインフルエンサーが過剰に利益をアピールしている場合は、詐欺や価格釣り上げを目的としている可能性が高く、安易に購入すると大損につながる恐れがあります。
根拠のない煽りに惑わされることなく、通貨の目的や開発状況などの根拠ある情報をリサーチすることが重要です。
開発者の情報がどこにも載っていない
開発者の情報が公開されていない仮想通貨は、非常に危険です。誰がプロジェクトを運営しているのか分からなければ、信頼性に欠け、トラブルが起きた際の責任の所在が不明確になります。
中には、開発が途中で放棄されたり詐欺目的で立ち上げられたりするケースもあります。
こうしたリスクを避けるためにも、開発チームのプロフィールや過去の実績などが確認できる仮想通貨を選ぶことが重要です。
通貨が作られた目的が分からない
どのような目的で作られたのかが不明確な仮想通貨には、投資するべきではありません。信頼できる通貨は、明確な目的があって開発されています。例えば、イーサリアムの場合は「多くのWeb3サービスの基盤通貨」という役割を担っています。
一方で、目的が曖昧な通貨はその後の成長が期待できないため、価格の上昇も見込めない可能性が高いです。
仮想通貨を選ぶ際には「その通貨が何のために作られたのか」を明確に認識しましょう。
仮想通貨の選び方で失敗しないための3つのコツ

仮想通貨で損しないためには「選ぶ際の考え方」を身につける必要があります。具体的には、以下の3つです。
- 今の価格より将来性を重視しよう
- 1つに絞らず複数の通貨に分けよう
- まずは「損しない」ことを意識しよう
それぞれについて、詳しく解説していきます。
今の価格より将来性を重視しよう
「今の価格が安いから」という理由で仮想通貨を選ぶのは、非常に危険です。価格が安くなっている背景には、以下のような要因があります。
- 人気が落ちている
- 開発やアップデートが止まっている
- 信頼性の低いプロジェクトだった
重要なのは購入時点での価格ではなく、その通貨が今後どのように成長していくのかを見極めることです。
例えば、実際にサービスや決済で使われていたり開発が活発だったりする通貨は、将来性があると考えられます。
一時的な価格ではなく、その通貨が作られた目的や将来性に目を向けることによって、損をせずに仮想通貨を選ぶことができます。
1つに絞らず複数の通貨に分けよう
気になる1つの仮想通貨に集中投資し、値下がりによって大きく損している初心者は少なくありません。
仮想通貨は値動きが激しいため、1つの通貨に絞って投資するのは非常にリスクがあります。大切なのは、複数の通貨に分けて投資する「分散投資」の考え方をもつことです。
例えば、ビットコインとイーサリアムのように、特徴の異なる通貨を組み合わせることで、どちらか一方の価格が下がっても、もう一方でカバーできます。
全ての資産を1つの通貨に注ぎ込むのではなく、リスクを抑えるために「分散して投資」するようにしましょう。
まずは「損しない」ことを意識しよう
仮想通貨はうまくいけば大きな利益を得ることができます。しかし、それ以上に大切なのは「損しない」ようにすることです。
初心者ほど「一発逆転」を狙って草コインなどに投資しがちですが、時価総額や開発状況の面からも、それは危険な行動といえます。
価格が下がって損をする可能性があるだけではなく、資金を失ってしまうと、将来性のある通貨を買いたいときに買えないという機会損失にもつながります。
着実に資産を増やしていくなら、SNSなどの発信に流されることなく、リスクを抑えた投資をすることが重要です。
利益を得ることよりも、まずは「損しない」ことを最優先することが資産形成への第一歩です。
初心者がつまずきやすい仮想通貨の選び方Q&A

仮想通貨について調べ始めたけど「どれを選べばいいのだろう?」「この情報って本当に正しいの?」と不安に感じている人もいるでしょう。
ここでは、例として以下の3つの疑問を取り上げます。
Q. ビットコインと他の通貨、結局どっちを買うのが正解? |
A. まずはビットコインを買うのが正解 |
ビットコインは最も実績があり、世界中で取引されている仮想通貨です。いきなりマイナーな通貨に手を出すよりも、将来性も信頼性もあるビットコインを選べば、最もリスクを抑えられます。
Q. まだ有名ではない通貨でも「将来伸びる」と聞いたら買っても問題ない? |
A. 信頼できる根拠がないものは、買うべきではない |
噂などで耳にした情報だけを頼りに、仮想通貨を購入するのは非常に危険です。その通貨がどのような目的で作られ、開発やアップデートの状況がどうなっているのかなどを確認しましょう。
信頼できる根拠がない通貨は、リスクのほうが大きくなる可能性が高いため、選ぶべきではありません。
Q. SNSで話題の通貨って、本当に信用していい? |
A. 裏付けがなければ、信用してはいけない |
仮想通貨には詐欺プロジェクトも存在しています。そのため、SNSでの発信を鵜呑みにするのは危険です。
「絶対に儲かる」などの投稿に流されて安易に購入してしまうと、大きな損害を受ける可能性があります。
通貨の目的や開発状況、運営チームの情報などを必ず確認しましょう。信頼できる根拠がない場合は、その仮想通貨の購入を避けるべきです。
仮想通貨は選び方で差がつく!正しい知識が資産づくりの第一歩

仮想通貨は種類が多く、どれを選べばいいか迷うものです。しかし、実用性や時価総額、開発状況などのポイントを押さえれば、問題なく判断できます。
価格だけで決めたり1つの通貨に絞ったりせず、将来性や信頼性を重視することが大切です。
このコツを理解していれば、仮想通貨投資は堅実な資産づくりにつながります。
正しい知識を身につけて、安全に仮想通貨の世界に踏み出しましょう。