仮想通貨トレードで気をつけるべき「3つの心理的罠」──初心者が陥りやすい投資心理の落とし穴とは?

仮想通貨市場は24時間365日動き続け、短期間での大きな利益が見込める一方で、大きな損失が伴う可能性がある世界です。

特に、初心者が仮想通貨トレードを始める際は仮想通貨への知識や理解も大切ですが、「投資心理」にも十分注意を払う必要があります。

なぜなら、仮想通貨の値動きに一喜一憂して冷静さを失い、心理的な罠に陥って誤った判断をしてしまう可能性があるからです。

初心者が注意する3つの心理的罠

  • FOMO(取り残される恐怖)
  • 損失回避バイアス(損切りの先送り)
  • 確証バイアス(偏った情報収集)

本記事では、仮想通貨トレードにおける代表的な「3つの心理的罠」と、実際に私が経験したトラブル事例をもとに、仮想通貨トレードでの大損失を回避する方法を解説します。

仮想通貨トレードで損をしたくないという方は、ぜひ参考にしてください。

心理的罠1:FOMO(取り残される恐怖)で飛び乗ってしまう

FOMOとは「Fear of Missing Out」の略で、「他人が儲けているのに自分だけ置いていかれるのではないか?」という不安から、冷静な判断を欠いて価格が高騰している銘柄に飛びついてしまう心理状態です。

この心理は、他者を羨ましいと思う感情から起こるものです。

そのため、FOMOは初心者に限らず、ベテラントレーダーでも油断すると陥る典型的な心理的罠と言えます。

筆者のトラブル事例1:芝犬コイン(SHIB)を高値で掴んだ

私は2020年に友人から「芝犬コイン(SHIB)という銘柄が面白い」と聞き、1万円程度を購入しましたが、数ヶ月経っても芝犬コイン(SHIB)の価格は大きな上昇を見せなかったため、売却しました。

しかし2021年、SNSで話題になった「芝犬コイン(SHIB)」が短期間で何十倍にも急騰しました。

以前保有していた銘柄ということもあり、私は取り残されたくないというFOMOが働いて芝犬コイン(SHIB)を再購入しましたが、結局高値を掴まされて損失を負ったのです。

今回の事例のように、市場が熱くなっている時点ではすでに暴落寸前という場合があるので、FOMO心理に流されて冷静な判断ができなくなることは非常に危険です。

FOMOを防ぐ対応策としては、「◯円儲かった!」などの羨ましい情報に惑わされずに自分なりに情報収集をした上で、1つの銘柄に全力投資をせずに分散投資をすると大損するリスクを減らせるでしょう。

心理的罠2:損失回避バイアスで「損切り」ができない

皆さんは、じゃんけんに勝ったら1万円貰えるが負けたら1万円を支払わないといけない、という勝負をしますか?

人は「利益を得る喜び」よりも「損失を被る痛み」を強く感じるという心理傾向があり、この心理状態を「損失回避バイアス」と呼びます。

そのため、多くの人は「今売ると損になる、もう少し待てば戻るかも」と考え、結果的に損失を膨らませてしまうのです。

筆者のトラブル事例2:IEO銘柄が大幅下落したが損切りできず塩漬けになった

2022年、国内仮想通貨取引所のGMOコインでIEOが実施され、私はそのIEOに申し込んでFCRコイン(FCR)を購入しました。

IEOとは、「取引所への新規トークン上場」のことで、一般の投資家が指定された金額でトークンを購入できるチャンスがあり、株式投資のIPOと同じイメージとお考えください。

IEOと似た名前でICOというものがあり、ICOも新規上場トークンを購入できることには変わりありませんが、詐欺や失敗が多い点がデメリットでした。

しかし、IEOは取引所が厳正な審査をしたトークンが上場するため、一定の信頼性が担保されているというメリットがあります。

結局FCRコイン(FCR)はGMOコインに上場後すぐに大きく下落し、価格が1日で3分の1以下に下落しました 。

当然私も大きく含み損を抱えましたが、売却しなければ損はしていないという「損失回避バイアス」が働き、売却の機会を失う(塩漬け)という結果になってしまったのです。

結局1年間もFCRコイン(FCR)を保有し続けましたが、価格は上昇するどころか さらに下落し、結局購入価格から80%の損失で売却をしました。

本事例は損失回避バイアスによって損失を大きく拡大させてしまった事例です。

「損をしたくない」という気持ちは理解できますが、初心者の方ほど早めの早めの行動が大切で、「◯円下がったら売却する、◯円上がったら売却する」というトレードのルールを事前に決めておくべきでしょう。

心理的罠3:確証バイアスで都合のよい情報ばかりを集めてしまう

皆さんは、結論ありきで自分に都合の良い情報だけ集めてしまったことはありませんか?

心理学ではこの考え方を「確証バイアス」と呼び、仮想通貨トレード初心者が注意しなければならない心理的罠の一つです。

仮想通貨トレードをする上で、そのトークンの値動きや将来性を多角的な視点から情報収集することが大切です。

しかし確証バイアスが働くと、そのトークンをおすすめするような情報を発信している人の話しか聞かなくなり、偏った情報しか得られなくなることで損をしてしまう可能性があります。

実際のトラブル事例3:トークン価格の下落が予想されるプロジェクトに飛び込んだ

上記でGMOコインのFCRコイン(FCR)のIEOに参加して損失を発生させてしまったとお話しましたが、この事例では確証バイアスの落とし穴もありました。

本IEOは沖縄のサッカークラブであるFC琉球が発行するトークンで、トークン保有者にはクラブ運営への投票や限定イベントへの参加券が与えられます。

しかし、このFCRコイン(FCR)の将来性に関しては、X(当時Twitter)等で疑問視をする意見もありました。

ただ、2021年のコインチェックで実施された国内初のIEO(パレットトークン)は上場からわずか3日で最大値として20倍に達した ので、私は詐欺案件の可能性が低く大きなリターンが期待できるIEOに以前から注目しており、次回のIEOは絶対に参加したいと考えていたのです。

そのため、FCRコイン(FCR)の将来性を疑問視する意見があることは認識しつつも、IEOに参加した結果、約80%の損失を負ってしまいました。

当時の私の心境は、IEOで大きく儲けられる期待が頭の大部分を占めていたため、多角的な情報収集ができていなかったと反省しています。

仮想通貨の初心者トレーダーはトレードをする前に多くの情報収集をして、損失を発生させたとしても最低限に留めるようなトレードが必要でしょう。

【まとめ】初心者トレーダーは心理的な罠を理解して冷静にトレードしよう

仮想通貨トレードは、知識と経験、そして「自己コントロール」がものを言う世界で、短期間で大きく稼いだ人の裏には数多くの失敗や冷静な判断力があります。

3つの心理的な罠と対策

心理的な罠対策
FOMO(取り残される恐怖)1つの銘柄に投資せず分散投資をする
損失回避バイアス(損切りの先送り)トレードのルールを事前に決めておく
確証バイアス(偏った情報収集)トレードをする前に多角的な情報収集をする

以上3つの心理的な罠は誰にでも起こり得る心理現象ですが、人間の心理面を理解して事前に対策を用意しておけば、回避することができます。

仮想通貨トレードを成功させたいのであれば、相場だけでなく自分の内面を観察し、感情の暴走を抑える力を養うことが最も重要です。

それができたとき、あなたはもう「初心者」ではありません。

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