ミームコインとは?話題性で価格が動く新しい暗号資産の世界

暗号資産市場において、独特な存在感を放つ「ミームコイン」。

インターネット上のジョークやミームから誕生したこの暗号資産は、従来の仮想通貨とは一線を画す特性を持ち、近年大きな注目を集めています。

本記事では、ミームコインの特徴や注意点を解説し、代表的なコインをご紹介していくので、ミームコインへの理解を深めたい方は参考にしてください。

ミームコインの基本概念

ミームコインとは、インターネット上で流行するミーム(ネタやジョーク)を起源として開発された暗号資産のことを指します。

ビットコインやイーサリアムといった主流の暗号資産が先進的なブロックチェーン技術やスマートコントラクト機能を前面に押し出しているのに対し、ミームコインは技術的な革新性よりも、話題性やエンターテインメント性を重視している点が大きな特徴です。

一見すると単なるジョークのように思えるミームコインですが、実際には暗号資産市場において無視できない規模にまで成長しています。

2025年1月時点で、ミームコイン全体の時価総額は400億ドルを超え、暗号資産市場における重要なカテゴリーの一つとして確立されています。

なぜ価値が生まれるのか

実用性が乏しいにもかかわらずミームコインに価値が生まれる理由は、コミュニティの盛り上がりとユニークな特性にあるでしょう。

ミームコインを支持するファンコミュニティは熱心で、SNSを通じて積極的に情報を拡散します。

この口コミ効果により、短期間で大きな注目を集めることができるのです。

また、有名人やインフルエンサーの発言が価格に直接影響を与えるという特性も、ミームコインならではの魅力となっています。

一般の投資家にとって、「次に大きく値上がりするコイン」を見つけ出す楽しみが、ミームコイン投資の醍醐味となっているのです。

ミームコインの主な特徴

ミームコインの特徴は以下の3つです。

  • 技術よりもコミュニティを重視
  • 発行枚数が無制限の場合が多い
  • 短期間での急騰が起こりやすい

技術よりもコミュニティを重視

ミームコインの最大の特徴は、技術的な優位性ではなくコミュニティの結束力と話題性によって価値が決まる点です。

ビットコインのようなブロックチェーン技術の革新性や、イーサリアムのようなスマートコントラクト機能といった実用的な機能は、ほとんどのミームコインには備わっていません。

その代わり、ミームコインは独自のキャラクターやストーリーを持ち、ファンコミュニティとの強い絆を構築します。

この絆こそが、ミームコインの価値を支える基盤となっているのです。

発行枚数が無制限の場合が多い

多くのミームコインでは、発行枚数に上限が設定されていないという特徴があります。

例えば、代表的なミームコインであるドージコインは発行上限がなく、2025年1月時点で1460億枚以上が市場に流通しています。

発行上限がないことで、多くの人が手頃な価格で大量のコインを購入できるというメリットがあります。

一方で、常に新しいコインが発行され続けることで希少性が低下し、インフレーションが起こりやすいというデメリットも存在するのも事実です。

ビットコインが総発行量を2100万枚に制限してインフレを防いでいるのとは、対照的なアプローチといえるでしょう。

短期間での急騰が起こりやすい

ミームコインは、他の暗号資産と比較して短期間での価格上昇率が非常に高い傾向にあります。

これは、インターネット上のトレンドや有名人の発言によって瞬時に注目が集まるという特性によるものです。

過去には、著名な実業家であるイーロン・マスク氏がSNSでドージコインについて言及したことをきっかけに、短期間で1万倍近い価格上昇を記録したケースもあります。

このような爆発的な値上がりの可能性が、多くの投資家をミームコイン市場に惹きつける要因となっています。

代表的なミームコイン

ここからは、皆さんも一度は聞いたことがあるような、代表的なミームコインを紹介していきます。

  • ドージコイン(DOGE)
  • 芝犬コイン(SHIB)
  • モナコイン(MONA)
  • ぺぺコイン(PEPE)

ドージコイン(DOGE

ミームコイン界の先駆者として知られるドージコインは、2013年にAdobe SystemsのJackson Palmer氏とIBMのBilly Markus氏によって開発されました。

日本の柴犬「かぼすちゃん」をモチーフとしたユニークなデザインが特徴で、当初はビットコインのパロディとして誕生しました。

ドージコインはライトコインのソースコードをベースに作られており、発行枚数は無制限となっています。

イーロン・マスク氏が度々SNSで言及することで知られており、そのたびに価格が大きく変動するのも特徴の一つです。

2025年1月時点で時価総額ランキング7位に位置し、ミームコインを代表する通貨として確固たる地位を築いています。

柴犬コイン(SHIB

柴犬コインは2020年に、Ryoshiという匿名の人物またはグループによって開発されたミームコインです。

その名の通り柴犬をモチーフとしており、「シバイヌ」や「柴犬コイン」とも呼ばれています。

ドージコインと同じく柴犬をモチーフにしていることから、2021年にイーロン・マスク氏がドージコインについて言及した際、連動して注目を集めました。

結果として、それまで無名だった柴犬コインは約50万倍という驚異的な価格上昇を記録し、一躍有名ミームコインの仲間入りを果たしました。

2025年1月時点で時価総額ランキング15位となっています。

モナコイン(MONA

モナコインは2014年にMr.Watanabeによって開発された、日本発のミームコインです。

匿名掲示板2チャンネル(現在は5チャンネル)で人気だったアスキーアート「モナー」がデザインモチーフとなっています。

モナコインはミームコインとしては珍しく、実用性を兼ね備えている点が特徴です。

例えば、一部の飲食店での決済手段として利用できるほか、投げ銭としての機能も持っています。

さらに、ビットコインの送金時間が約10分であるのに対し、モナコインは約90秒と大幅に短縮されており、実用面での優位性もあると言えるでしょう。

ペペコイン(PEPE

ペペコインは2023年に開発された比較的新しいミームコインで、「Pepe the Frog(ぺぺザフロッグ)」というカエルのキャラクターをモチーフにしています。

ペペコインの特徴は、透明性の高い運営方針です。

プレセールを実施しなかったことで全投資家が同じスタートラインから購入できる公平性を実現し、取引手数料ゼロを公約することで投資家にとって有利な環境を提供しています。

また、取引時にトークンの一部が消失するデフレメカニズムを採用することで、需要と供給のバランスを保ち、価値の維持を図っています。

2025年1月時点で時価総額ランキング21位に位置しています。

ミームコイン投資のリスクと注意点

市場規模を拡大しているミームコインですが、投資をする際にはいくつかのデメリットが存在します。

  • 価格変動の激しさ
  • 購入扇動のリスク
  • 詐欺プロジェクトの存在

価格変動の激しさ

ミームコインの最大のリスクは、極端な価格変動です。

インフルエンサーの発言や一時的なブームにより急騰することがある一方で、売りが始まれば一気に価格が暴落する可能性もあります。

技術的な裏付けが乏しいため、価格の底値を予測することが非常に困難です。

2021年から2025年にかけてのドージコインの価格推移を見ると、最高値が約0.7ドルであるのに対し、安値は0.00035ドルと、実に2000倍もの価格差があります。

このような激しい値動きは、大きな利益を生む可能性がある反面、多額の損失につながるリスクも孕んでいます。

購入扇動のリスク

インフルエンサーが特定のミームコインの購入を扇動するケースにも注意が必要です。

事前に安価で大量のコインを購入したインフルエンサーが、フォロワーに購入を呼びかけて価格を吊り上げ、高値で売り抜けるという手法が存在します。

このような場合、扇動に乗った一般投資家の多くが損失を被ることになります。

そのため、有名人の発言だからといって安易に投資判断を下さず、自身でしっかりと情報収集を行うことが重要です。

詐欺プロジェクトの存在

ミームコイン市場には、詐欺やスキャム目的で開発されたプロジェクトも存在します。

2021年には、Netflixの人気ドラマ「イカゲーム」をモチーフにした「Squid Game(SQUID)」というミームコインで、開発者が約2億4,000万円分のコインを持ち逃げし、価格が360万%も下落するという事件が発生しました。

明確なロードマップや開発計画がないミームコインも多く、プロジェクトが突然放棄されるリスクも考慮しなければなりません。

特に国内取引所で扱われていないマイナーなミームコインを取引する際は、十分な注意が必要です。

まとめ|ミームコインの注目度は高まっている

ミームコインは、インターネット文化と暗号資産が融合した新しい形の投資商品です。

技術的な革新性よりもコミュニティの熱量と話題性によって価値が決まるという、従来の暗号資産とは異なる特性を持っています。

時価総額400億ドルを超える巨大市場へと成長し、ドージコインや柴犬コインのように時価総額ランキング上位に食い込むコインも登場しています。

インフルエンサーの影響力や社会的認知度の向上により、今後もミームコイン市場は注目を集め続けるでしょう。

しかし同時に、価格変動の激しさ、詐欺プロジェクトの存在、発言による扇動など、多くのリスクも内包しています。

ミームコインに投資する際はこれらのリスクを十分に理解し、失っても問題のない範囲の資金で取引を行うことが重要です。

エンターテインメント性と投機性を兼ね備えたミームコインは、暗号資産市場に新たな風を吹き込んでいます。

リスクとリターンを正しく理解した上で、この新しい投資の世界を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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