この記事でわかること
- 仮想通貨詐欺の手口が知りたい
- 仮想通貨詐欺の見分け方はどういうものか
- 仮想通貨詐欺の対処法を教えてほしい
ここ数年、仮想通貨は株式投資などと比べても高いリターンを上げており、仮想通貨へ投資する人が増えています。
残念ながら、投資人口が増加するにつれて詐欺件数も増えているのが現状です。
仮に仮想通貨詐欺の被害に遭ってしまうと、奪われた資金はまず戻ってこないと考えてよいでしょう。
この記事では、仮想通貨詐欺に遭わないために、代表的な手口、見分け方、対処法を紹介していきます。
そもそも仮想通貨詐欺とは
仮想通貨詐欺とは、仮想通貨に関する断定的な情報を提供してお金を騙し取る投資詐欺のことを言います。
具体的な例:
- 嘘のICO(新規通貨公開)で勧誘
- 偽のホームページに誘導し、個人ウォレットの情報を盗み出すフィッシング詐欺
これらの詐欺は2017年に金融庁・消費者庁・警察庁から注意喚起も出されており、増加傾向にあります。

(参照:金融庁HP)
主な背景:
- 株式市場と比べると規制が甘い
- 仮想通貨市場がメディアで大きく取り上げられた
- 高騰する価格に惹かれ、金融知識が浅い人が投資してしまった
代表的な仮想通貨詐欺の手口3選
詐欺師は様々な手口を使ってきます。代表的なものを3つ紹介します。
- SNSで著名人の名前を装う
- 嘘のメールでの勧誘
- 元本が減らない、または買取保証を約束する
SNSで著名人を装う
最近では、SNSで著名人を装って宣伝する仮想通貨詐欺が増えています。
使用されるSNS例:
- X(旧Twitter)
著名人の画像(経済評論家や有名投資家)を使い、「投資のやり方を教える」などと偽情報を発信し、
LINEグループに勧誘して金銭を騙し取る手口です。
金融庁をはじめ、日本政府はSNS運営企業に対策を求めていますが、被害は全国的に拡大し、被害額は数千万円を超えるケースもあります。
嘘のメールでの勧誘
「おめでとうございます!あなたは仮想通貨の自動売買システムを購入できる権利があります」といったメールで勧誘し、
指定口座へ振り込ませる手口です。
仮想通貨の自動売買サービスは存在しますが、こうしたメールは必ず詐欺です。
騙されないように注意し、万が一振り込んでしまうと、相手と連絡が取れなくなるケースが多発しています。
元本が減らない、または買取すると約束してくる
「価格保証」「買取保証」をうたう詐欺も存在します。
金融知識のある人であれば、100%の元本保証があり得ないことを理解していますが、
初心者は価格変動やリスクに慣れていないため騙されてしまうケースがあります。
「〇%までは保証します」などの文言で安心感を与え、投資させようとするのが手口です。
仮想通貨や株式は価格変動が当たり前なので、保証されるという話には疑いを持ちましょう。
仮想通貨詐欺の見分け方4選
仮想通貨詐欺には見分け方があります。代表的なものは以下の通りです。
- 仮想通貨取引所で買えない
- 数十万円単位で販売されている
- 勉強会で勧誘される
- 仲介業者が売ってくる
仮想通貨取引所で買えない
正規の仮想通貨は取引所でしか購入できません。
「本来より〇%割引で販売」「ここだけでしか買えない仮想通貨」などの文言は100%詐欺です。
数十万円単位で販売されている
ETH(イーサリアム)などの仮想通貨は、0.0001ETHや0.1ETHといった小額でも購入できます。

(参照:GMOコイン )
中にはワンコインで買える取引所も存在します。

(参照:Coincheck)
少額で買えるはずの仮想通貨が「最低購入金額は数十万円」などと提示されている場合、詐欺の可能性が非常に高いです。
迂闊に手を出さないようにしましょう。
勉強会で勧誘される
勉強会やセミナーという名目で人を集め、「この仮想通貨は数ヶ月で倍になる」などの根拠のない話で投資を促す手口です。
いわゆるマルチ商法で、紹介料目当てに人を誘い、仮想通貨を買わせる構造です。
仲介業者が売ってくる
仮想通貨の売買はネットで完結できます。
「代理店」「仲介業者」を名乗る人から仮想通貨を買う必要は一切ありません。
「海外のコインを販売しています」などの誘い文句には注意しましょう。
仮想通貨詐欺に遭わないための対処法4選
事前の対策によって、詐欺に遭うリスクを大幅に減らすことができます。以下の4つを心がけましょう。
- 仮想通貨アカウントを二要素認証にする
- ウォレットの情報を漏らさない
- 他人と安易に仮想通貨取引をしない
- 誇張された広告に注意する
仮想通貨アカウントを二要素認証にする
二要素認証とは、3つの認証要素のうち2つを使って本人確認を行うセキュリティ手段です。
パスワードが漏れても第三者がログインできず、資産の流出リスクを大幅に抑えることができます。
ウォレットの情報を漏らさない
ウォレットはパスワードや秘密鍵によって保護されています。
どんなに親しい相手でも、これらの情報は絶対に教えてはいけません。
聞かれた時点で詐欺の可能性を疑いましょう。
他人と安易に仮想通貨取引をしない
取引する際は、必ず相手の素性を確認しましょう。
SNSやメールでの突然の勧誘は詐欺の手口です。
基本的には無視することをおすすめします。
[まとめ] 仮想通貨詐欺の種類と見分け方:遭わないための4つのポイント
今回は、仮想通貨詐欺の手口・見分け方・対処法をご紹介しました。
冒頭でも述べたとおり、仮想通貨詐欺に遭うとお金は戻ってきません。
この記事に書かれているポイントをしっかりと押さえて、安全な仮想通貨投資を行いましょう。
仮想通貨は他の投資よりも高いリターンが期待できる一方、詐欺も多く潜んでいます。
「このコインは〜年後に倍になる」といった甘い言葉には十分注意を。
初心者・経験者問わず、正しい金融知識と冷静な判断が大切です。