「仮想通貨を送金したんだけど到着しない…」
「これってもう取り戻せないの?」
本記事ではこのようなお悩みを解決します。
ビットコインが大きく値上がりし、その話題から多くの人が始めている仮想通貨。
しかし、様々な取引を行う中で注意したいのが”送金ミス”です。
本記事では、仮想通貨の送金ミスが起こった時の対処法から予防策まで解説します。
送金ミスしてしまったと思っている方も本当にそうとは限らないので、最後まで読んで確認してみてください。
仮想通貨の送金でよくあるミスとは?
仮想通貨の送金ミスのパターンとして、主に以下の3つが挙げられます。
- アドレスの入力ミス
- 違うネットワークに送金した
- フィッシング詐欺の可能性もある
では、それぞれについて解説していきます。
アドレスの入力ミス
1番よくあるミスが、送金先のアドレスを間違えて入力してしまうというものです。
仮想通貨の送金に使われるウォレットアドレスは複雑な文字列で構成されているので、入力を間違えてしまうことが多いのでしょう。
もし間違って入力したアドレスが存在しないものであれば、送金エラーとなります。
一方で送金先のアドレスが存在する場合は、そのウォレットへの送金が完了してしまいます。
違うネットワークに送った
続いて、送金するネットワークの選択を間違えてしまうミスです。
仮想通貨のアドレスには、ビットコインならビットコイン用の、イーサリアムにはイーサリアム用のアドレスが定められています。
そのため、他の仮想通貨のネットワークに送金するとエラーが発生してしまいます。
この際に一部例外として、イーサリアム (ETH)、イーサリアムクラシック (ETC)、ポリゴン (MATIC) のようにアドレスが似ている場合は、別ネットワークでも送金が完了することも。・ポリゴン (MATIC) のようにアドレスが似ている場合は、別ネットワークでも送金が完了することも。
このケースでは、技術的に資産を取り戻すのがほぼ不可能なため、特に注意が必要です。
筆者はこのミスで仮想通貨を失った経験があり、SNSを見ても多い事例だと感じます。
フィッシング詐欺の可能性もある
送金のミスとは少し異なりますが、フィッシング詐欺によって送金ミスを誘導されることもあります。
例えば、仮想通貨取引所や仮想通貨の専門家を名乗って、メールにて送金を促してくるなどです。
ここで指示に従ってしまうとほぼ確実に資産は回収できません。
「アカウントの状態が危険」「アカウントの安全を確認したい」などを言われても無視するようにしましょう。
仮想通貨は回収できる?送金ミスした時の対処法
いつまで経ってもウォレットに着金しない場合、送金ミスの可能性があります。
ごく一部ですが、回収できるケースも存在します。まずは冷静に状況を確認しましょう。
まず取引履歴を確認する
最初に自分が何のアドレスに送金したのかを把握します。
送金を行うとブロックチェーン上に取引履歴が必ず残るので、各ネットワークの管理サイトから確認できます。
ビットコインなら「Blockchain.com」、イーサリアムなら「Etherscan.io」から確認可能です。
他の仮想通貨でも「仮想通貨名 transaction」と検索すると管理サイトが上位に表示されます。
回収できる可能性があるケース
取引履歴の確認が終わったら、送金先のウォレット情報をチェックしましょう。
送金ミスは通常取り戻せないことが多いですが、一部回収できる事例もあります。
それは送金先のウォレットが誰かが現在も使用しているものだった場合です。
このケースは送金した仮想通貨は消失せず届いているはずなので、所有者にコンタクトをとって交渉成功すれば送り返してもらえます。
ただ、赤の他人だと可能性としては0ではないですが、かなり難しいことにはなります。
また仮想通貨取引所が関連する送金ミスなら、サポートによって返金されるケースも無くはありません。
仮想通貨を回収できないケース
送金ミスの内容によっては回収できないことも多々あります。
例えば先ほど紹介した”違うネットワークに送った”場合です。
仮想通貨が完全にブロックチェーン上で資産として存在はしているものの、アクセス不能な状態となるため、回収は極めて困難です。
あとは誰にも使われていないウォレットに送金ミスした場合も、2度と取り返せません。
秘密鍵やシークレットリカバリーフレーズを忘れられて、完全に放置されているようなウォレットですね。
こういったパターンは取引所やウォレットのサポートでも手が届かない範囲になってくるので、日頃から注意するようにしましょう。
仮想通貨の送金ミスを予防する方法
送金ミスをしてしまうと仮想通貨を回収できないことが大半なので、そもそもしないのが1番です。
以下の3つの対策で失敗を避けましょう。
- アドレスは手入力しない
- テスト送金を行う
- ラベル機能を活用する
では、それぞれについて見ていきます。
アドレスは手入力しない
仮想通貨のウォレットアドレスは複雑な英数字で構成されているので、手入力だと間違いやすいため避けるべきです。
そのため、必ずコピー&ペーストを行い手入力は避けましょう。
例えばメタマスク(Metamask) であれば、ウォレット名のすぐ下にあるアドレスをクリックするだけで簡単にコピーできます。
そして、コピーしたアドレスが合っているかの確認も念のため行うことを推奨します。
テスト送金を行う
大金を1度に送金してミスしてしまうと、かなりのダメージになってしまいますよね。
そこで、いきなり全額送るのではなく、小さくテスト送金をしておくのがおすすめです。
その送金先が正しいのか・無事に送金できるかを確認する作業なので、本当にごく少額が良いです。
時間や手数料が余分に必要になりますが、大金をミスで無くしてしまうよりマシかと思います。
テスト送金が無事にできて初めて全額送るようにしましょう。
ラベル機能を活用する
送金ミス対策の1つとして、ラベル機能を活用した管理も有効です。
仮想通貨取引所によっては送金先アドレスを登録できるラベル機能が備わっている場合があります。
ラベルにニックネームや関連情報を付けておくと、1度送金に成功したアドレスがひと目でわかるため、再送時の確認作業がスムーズになります。
なお、ラベルを登録する際は分かりやすいサービス名(「Bybit」や「メタマスク」) にすると良いでしょう。
仮想通貨の送金ミスを減らす!サポートが充実した取引所
送金ミスによって資産を失うリスクを下げる、サポートが充実した国内取引所を2つ紹介します。
- Coincheck (コインチェック)
- bitbank (ビットバンク)
Coincheck (コインチェック)
Coincheck (コインチェック) は、大手マネックスグループが運営元の仮想通貨取引所です。
マネックスグループは金融業界大手で、「マネックス証券」などの金融商品取引サービスを提供しています。
そこからセキュリティ体制のノウハウがきていることから、コインチェックも非常に安心して利用できます。
また、アプリが直観的に使いやすいのも大きなメリットです。
操作がスムーズにできると、送金ミスを減らすことにも繋がります。
bitbank (ビットバンク)
bitbank (ビットバンク)は、国内で最大級の取引量を誇る仮想通貨取引所です。
他の取引所がハッキング被害を受けている中、bitbankは創業以来ハッキングはゼロ件という実績があります。
そこからセキュリティ対策の万全さが伺えます。
bitbankでは私たちの資産を分別管理、つまり全てコールドウォレットで保管されているのが防御力が高い大きな理由です。
ネットから切り離された場所での管理なので、ハッキング被害などに強いことになります。
まとめ:送金ミスを意識しつつ安全に取引しよう
いかがだったでしょうか。
本記事では仮想通貨の送金ミスについて、起こった時の対処法や事前の対策を解説してきました。
「テスト送金をする」「送金前はアドレスをチェックする」だけでも、送金ミスは確実に減らすことができます。
仮想通貨を送金する際はこれらを意識して行ってみてください。