レンディングサービスの実態とは?仮想通貨を預けて増やす仕組みとリスク

近年、仮想通貨市場の成熟とともに、単純な売買取引以外の投資手法が注目を集めています。

その中でも特に人気を博しているのが「仮想通貨レンディング」です。

仮想通貨レンディングとは、保有している仮想通貨を第三者に貸し出すことで、利息収入を得る投資手法です。

貸し手にとっては資産を眠らせることなく収益を生み出すことができ、借り手にとっては必要な資金を調達できるという、双方にメリットのある仕組みとして機能しています。

しかし、高い利回りの裏には相応のリスクが潜んでいるのも事実です。

本記事では、仮想通貨レンディングの仕組みや重要なリスク管理について、詳しく解説していきます。

仮想通貨レンディングの基本的な仕組み

仮想通貨レンディングは、主に専門のプラットフォームを通じて行われます。

これらのプラットフォームは、仮想通貨を貸したい投資家と借りたい投資家を仲介する役割を果たしています。

貸し手となる投資家は、所有する仮想通貨をプラットフォームに預け入れ、借り手は担保を提供したり、信用力に基づいて仮想通貨を借り受けます。

プラットフォームはこの貸借を仲介し、手数料を徴収することで収益を上げています。

主な国内レンディングサービス

国内の仮想通貨レンディングサービスをいくつか紹介していきます。

  • PBRレンディング
  • ビットレンディング
  • IZAKA-YA
  • コインチェック

PBRレンディング

会社名Portobello Road株式会社
会社設立日2023年9月
責任者奈良﨑 匡平
貸出し可能通貨6銘柄(BTC・ETH・ADA・XRP・USDT・USDC)
年利10%〜12%
金融庁登録なし

PBRレンディングは、Portobello Road株式会社が手掛けるレンディングサービスです。

PBRレンディングの一番の特徴は利回りの高さで、最大12%の年利で運用できます。

年利12%ということは、10万円を貸し出した場合、1年間で1.2万円も利益が出る計算です。

なお、PBRレンディングは暗号資産交換業者ではないため、金融庁への登録はされていません。

金融庁への登録がされていないから怪しいという訳ではありませんが、透明性の面でのリスクを理解しておく必要があるでしょう。

ビットレンディング

会社名株式会社JーCAM
会社設立日2020年5月
責任者新津俊之
貸出し可能通貨7銘柄(BTC・ETH・XRP・SOL・USDT・USDC・DAI)
年利最大10%
金融庁登録なし

ビットレンディングは2020年5月に設立された株式会社JーCAMが運営するレンディングサービスです。

貸出し銘柄は7銘柄で、年利はUSDTやUSDCなどの10%が最大で、上記のPBRレンディングと似たような数値です。

また、ビットレンディングは暗号資産交換業者ではないため、PBRレンディングと同様に金融庁への登録がされていません。

そのため、ハッキングなどで貸し出していた資産が消失した際の保証が、十分ではない可能性があるでしょう。

IZAKA-YA

会社名Izakaya Limited
会社設立日2023年4月
責任者不明
貸出し可能通貨BTC・ETHなど46銘柄
年利最大20%
金融庁登録なし

IZAKA-YAとは、香港に拠点を置くIzakaya Limitedが運営するサービスです。

2023年に設立された本会社は責任者が不明であり、スワップ業も運営しているため金融庁への登録義務がありますが未登録となっています。

しかし、貸出し可能通貨はビットコインやイーサリアムなどを含めた46銘柄と非常に多く、年利も最大20%と高いため近年人気を集めています。

私自身も少額ですがIZAKA-YAでレンディングを行っており、運営会社の不透明性を考慮しつつ少額から利用するのがおすすめです。

コインチェック

会社名コインチェック株式会社
会社設立日2012年8月
責任者蓮尾 聡
貸出し可能通貨BTC・ETHなど35銘柄
年利最大5%
金融庁登録あり

コインチェックは、アプリダウンロード数が6年連続国内No,1の仮想通貨取引所です。

そんなコインチェックも暗号通貨取引業の他に貸暗号通貨業も営んでおり、コインチェックで取り扱いがある全35銘柄がレンディング対象となっています。

また、コインチェックは暗号資産業者のため金融庁に登録されており、ハッキングなどで資産を失った際の保証が充実しています。

年利は最大5%と、上記3つのレンディングサービスに比べると見劣りしますが、より安全にレンディングサービスを利用したいという方はコインチェックがおすすめです。

レンディングのメリット

私自身も複数のプラットフォームでレンディングサービスを利用しているため、レンディングサービスのメリットを多く実感しています。

以下でレンディングサービスのメリットを解説していきます。

  • 高い利回り
  • 一度設定すれば何もすることがない

高い利回り

レンディングの一番のメリットは、自分の仮想通貨を貸し出すだけで金利収入を受け取れる点でしょう。

仮想通貨をただ保有しておくだけだと、価格の上昇・下落でしか利益を出せませんが、レンディングは価格の変動に関わらず安定して利益を得られます。

また、発生する利益も銀行の預金金利のように低額ではなく数%〜20%程度と高額なので、長期保有を前提としている方は自分のウォレットにただ保管しておくだけではなく、レンディングをすると効率よく利益を出せれるでしょう。

一度設定すれば何もすることはがない

レンディングは最初に貸出金額や貸出期間を設定すれば、その後は特に操作不要で利益が発生します。

私自身もレンディングをしていますが、初期設定後は特に操作不要なのでレンディングをしていることすら忘れており、気がついたら資産が増えているような感覚です。

日々忙しい皆さんにとって、何もせずにお金を貰えるサービスは大きなメリットと言えるでしょう。

レンディングの3つのリスク

レンディングには金利収入などのメリットがある一方で、いくつかのリスクが存在します。

リスクを知らずにレンディングをしてしまうと、後で後悔する結果になってしまうので、事前にレンディングのリスクを確認しておきましょう。

  • 価格変動リスク
  • 流動性リスク
  • プラットフォームリスク

価格変動リスク

仮想通貨を保有している以上、価格変動リスクが付き纏います。

なぜならレンディングで利益が発生しても、通貨価格の下落によってトータル収益がマイナスになる可能性があるからです。

例えば、1BTC=1,500万ドルのときに1BTCを年利10%でレンディングした場合、1年後に0.1BTCの報酬を受け取れますが、1BTC=1,000万ドルになっていると1.1BTCは1,100万ドルとなり、資産は減少します。

価格変動リスクへの対策としては、将来性がある(価格上昇しそうな)銘柄に投資をするということが大切です。

流動性リスク

レンディングをしている際は、自由に仮想通貨を引き出せない場合があるため、流動性リスクがあります。

レンディングは1日・1ヶ月・1年など貸出期間が定められており、貸出期間中は資産がロックされ引き出しができない仕組みとなっています。

貸出期間を長く設定すればするほど利率が高くなるので、利率に目が眩んで長期の貸出期間を設定してしまいがちです。

しかし、突発的に資金が必要になった際や通貨価格が大暴落してすぐに引き出しをしたい場合に引き出せないので、貸出期間を短くしたり余裕資金でレンディングをしたりするなどの対策が必要でしょう。

プラットフォームリスク

レンディングをする際は、ハッキングなどのプラットフォームリスクが存在するため、利用するプラットフォーム選びが重要です。

例えば、上記で紹介したPBRレンディング・ビットレンディング・IZAKA-YAなどは金融庁に登録されていないため、資産管理方法などに不透明感があります。

また、ハッキングなどで顧客から預かっていた資産が消失した場合の返還義務がないため、万が一の場合の保証を受けられない可能性が高いです。

一方で、コインチェックをはじめとした国内仮想通貨取引所が運営するレンディングサービスは、プラットフォームが金融庁に登録されており、顧客から預かった資産は別のウォレットで管理されています。

そのため、プラットフォームの破綻などが発生した場合でも、資産を優先的に返還してもらえるのです。

コインチェックなどの金融庁に登録されているレンディングサービスの方が年利は低く設定されていますが、安全性は高いと言えるでしょう。

レンディングは効率よく資産を増やせるがリスクもある

仮想通貨レンディングは、従来の金融商品では得られない高い利回りを期待できる魅力的な投資手法です。

しかし、その高いリターンの裏には相応のリスクが存在することを理解しておく必要があります。

成功するには適切なリスク管理が欠かせず、プラットフォームの選択から投資額の決定、分散投資の実践まで、総合的な戦略を立てることが重要です。

仮想通貨レンディングを検討している方は、まず少額から始めて、徐々に経験を積んでいくことをおすすめします。

最終的には、個人の投資目標やリスク許容度に応じて、仮想通貨レンディングが自身のポートフォリオに適しているかどうかを慎重に判断してください。

高い利回りに惑わされることなく、冷静な分析と計画的な投資を心がけましょう。

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